どうも作・演出です。
さて、新歓向けに急造されて新歓終わると一気に過疎化したこのブログも、5月に入ってしまい、今日からこのブログは稽古場日記となります。
役者は書くように。


さて、今日は稽古の話をします。
といっても普通に話したんじゃ面白くないので、脳内稽古の話をします。


作演出たるもの毎日の稽古に向けてイメージトレーニングをします。
ここでこう怒鳴り、ここでこう誉める。
伝わらないときは実際に演技をしてみせる。
時には風のように、
時には林のように、
時には火のように、
時には山のように。
そして思い通りにシーンが形成されていきます。
中にはそれでもダメな役者がいるかもしれません。
しかし、そこは持ち前の飴と鞭で適当にごまかします。
そうしてできた劇を、我々は血と汗と涙の結晶として「サボテン」と呼びます。
サボテンは、身を守るためだけでなく、水分を保つために棘を持っています。
そう、触ると刺さるのは攻撃でもあり、防御なのです。
しかし、毎日優しく声をかけるとサボテンは棘がなくなります。
身を守る気が失せてしまうのです。
甘やかしたらダメだって事ですね。


さてさて、作・演出がどんな職業かお分かり頂けたで消化。
作・演出はこのように頭の中で日々の稽古を組み立て、それを実現しようと日夜筋トレに励んでいるのです。
しかし、世の中そんなに上手くいくこともなく、時間は光の速さでびゅんびゅん進んでいきます。
そうして焦りと不安と憤りの中、いつのまにか舞台の幕が開くのです。


でわでわみなさん、シーユーアゲイン