こんにちははじめまして劇団綺畸で音響を担当している藤田です。
 さて、演劇や芝居というと、やはり舞台に立つ役者さんが思い浮かぶ人が多いでしょうが、もちろん、お客さんからは見えないところで行動しているスタッフもたくさんいます。
僕もそんなスタッフの一人です。音響というからには、芝居の音楽や効果音による演出を担当する訳です。そういった、普段みているだけではわからないスタッフの裏話は新歓コンパや食事会で話そうと思っています。詳しい日程は下の日記をご覧ください。
 今回は、音響という事なので「ジョジョの奇妙な冒険」について語ります。
下の日記にも書かれている、僕たちの部室「漠」には「ジョジョ」シリーズが全巻揃えてあります。最新刊もすぐ棚に並ぶ徹底ぷりです。

では、何故「ジョジョ」がそんなにも人々の心を捉えて話さないのでしょう。
理由はいくつもあります。
魅力あふれるキャラが敵味方に別れて繰り広げる冒険、「波紋法」「スタンド」といった斬新かつバラエティに富んだ設定、ヨーロッパ絵画に影響を受けたであろう大胆で緻密な構図、「WRYYYYY」に代表されるカルチャーショックといっても過言ではない効果音etc・・・。

しかし、最大の理由は作者が掲げるテーマ「人間賛歌」の壮大さにあるのではないでしょうか。
ジョジョ」のなかにはただ平穏に暮らしたいだけであり、好きな音楽が聴けないことを悲しむ切ない殺人鬼がいます。
また、宇宙一の生物になることを夢見ながら花一輪のために、崖から落ちる戦士もいます。
そのとき、彼らに対峙する主人公と作者の視線は一つになり、敵味方といった枠組みを超えた敬意が紙面からにじみ出てきます。
その視線はこう表す事ができるでしょう。

「どうしようもねえやつらだ、だけど愛おしい」

この生きるすべての人々への視線が常に根底にあるからこそ、「ジョジョ」シリーズは他のジャンプ漫画とは一線を画し、20年の時を超えて読み継がれているのです。


というようなことが、どこかのレビューに書いてありました。時間がある方は探してみてください。

さて、東大には演劇系サークルだけでも様々あり、すべてのサークルを合わせれば膨大な数があります。都内の大学のサークルは、もはや星の数ほどあるでしょう。
しかし、「ジョジョ」環境がこれだけ整ったサークルは他にないと信じます。

ここまで書いてみて、改めて演劇、そして音響って奥が深いなと思いました。お付き合いありがとうございます。